精進料理の献立に漬物は欠かせません。ご飯(麺)、汁とともに必ず献立に加わりますが、お盆の時期、少し多めに漬け込んでお茶うけなどに用いるにもピッタリです。百グラム単位で材料を倍にすればうまくいきます。むしろ多めに漬けた方がおいしく仕上がります。カブは大根でも代用できます。辛子が苦手な方は略してもかまいません。
1 カブ1玉(100g)のヘタをとり皮をむき、半分に切ってスライスするなど、一口サイズに切ります。漬け時間を長くすれば乱切りや角切りなど厚みのある切り方でも良いです。
2 きゅうり70gを皮のままスティック状に切ります。両端を切り落とし、3~4センチほどに切り、太さによって縦に1/4または1/6くらいに切ります。
3 人参30gを短冊切りにします。
4 失敗しない漬物の極意は、正確な計量です。とくに漬ける量が少なくなるほど、目分量ではうまくいきません。ほんの数十グラムの違いが、しょっぱくなりすぎたり漬かりが浅くなったりしてしまうのです。今回は具材で200g、塩を具材重量の2%にしたいので、塩は4gになります。仕上がり量を変える場合は100gに対して塩2gにすると良いでしょう。あまり長く保存する漬物ではなく、その日のうちに食べきってしまうくらいの浅漬けなので、この他、しょうゆの塩分量も加わりますので健康を考えて塩は少なめにしました。
5 具材をジップバッグ等にいれ、しょうゆ大さじ1、和練りからし小さじ1~2くらいを加え、よく混ぜたらなるべく空気を抜いてジップを閉じ、袋の外からなじませるようにもみます。
6 30分ほどそのままおくと塩分が具材にしみて水気が出て、具材が柔らかくなり、ジップ袋にピッタリ詰まってきます。一度袋の口をあけて、具を軽く混ぜ、余分な空気を抜いてさらにピッタリと袋を閉めて袋ごともみ、三時間ほど寝かせます。