リンゴの胡麻あえ

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典座ネットブログ2006.11.7の記事

さて、11月の精進料理は「リンゴ」を使った献立をご紹介します。

リンゴといえば、アダムとイブがヘビにそそのかされて食べたという旧約聖書の話や、(アダムがそのときリンゴをのどに詰まらせたので男にはのど仏ができたとか?丸ごと食べちゃあダメでしょう)

ニュートンがピサの斜塔から落として万有引力の法則を発見した話などでも有名です。

トルコで8000年前のリンゴの化石が発見されていることからもわかるように、リンゴは古来人類に愛されてきた果物なのです。

「1日1個リンゴを食べれば医者いらず」(An apple a day keeps the doctor away.)ということわざは有名ですが、リンゴの栄養は健康に良く、食物繊維、ビタミンC、ミネラル、カリウムなどが豊富で、整腸作用、血圧低下、抗酸化作用、疲労回復、動脈硬化予防などの効果があります。また最近の研究では、リンゴポリフェノールには脂肪の蓄積を抑制し、高血圧を防ぐ効果があることがわかっています。

日本では明治以降栽培が盛んになったといわれ、現在では主に青森、長野、岩手で栽培されていて、生産量が最も多い都市は青森県弘前市の14%だそうです。


リンゴのごま和合

(↑地元りんご園のおいしそうなリンゴ)

しかし実はわが地元は隠れたリンゴの生産地で、寺の近くにもたくさんのりんご園があり、今の時期観光客で非常ににぎわっております。生産量はかないませんが味なら弘前にも負けません!
にこにこ

一口にリンゴといっても品種がたくさんあり、旬もそれぞれ少しづつ違うのですが、基本的に11月、今がまさに旬です。はっきりいって、今の時期のリンゴは蜜ものって歯ごたえも良く、皮をむいてそのまま食べるのが一番おいしい食べ方です。

精進料理は手間をかけるのが作法ですが、素材そのものを生かすのもまた作法。無駄に手をかけてせっかくのおいしさをダメにしてしまうの愚をせず、旬にはあえて手をかけずにそのまま食べるのが良いでしょう。


リンゴのごま和合

しかしそうはいっても、たくさん買ったリンゴを毎回そのままかじっていたのではいくらおいしくてもさすがに飽きてしまいます。

また一年中出回っているリンゴですが、旬の時期に収穫しておき、低温あるいは冷凍で保存して少しづつ出荷していることも多いのが現実です。旬を過ぎたリンゴはパサパサして味も落ち、そのまま食べてもおいしくありません。そういうリンゴこそ、手を加えて焼きリンゴにしたりジャムにしたりして無駄にしないのが「精進料理のこころ」です。

ということで本日紹介する「リンゴのごま和合」、旬のリンゴにも時季はずれのリンゴにもお勧めです。

リンゴの甘さとシャキシャキ感が胡麻の濃厚な風味と良く合います。リンゴの皮の彩りもきれい、是非作ってみて下さい。


リンゴのごま和合

(↑画像をクリックすると大きくなります)

1 リンゴ半分(150g)を、皮をつけたまま普通に(くし形)に切り、

種の部分をとりのぞいて厚さ5ミリくらいのイチョウ切りにする。

2 小松菜2本を塩ゆでし、水にさらしてしぼり、食べやすい幅に切る。

3 えのきだけ30gを食べやすい幅に切り、塩ゆでする。

4 酒40ml、みりん50ml,しょうゆ10ml、昆布だし20ml(または水20ml)、

塩少々を小鍋で熱してひと煮立ちさせる。

5 白すりごま100mlを軽く炒って、すり鉢に移す。そこに4を徐々に

入れながらすりこぎでとろとろになるまでよくすりあげる。

味を見て、薄いようなら塩と砂糖を少し加える。

6 ボールに1~3,および干しぶどう10gを加えてよく混ぜ、

5のあえしろを加えてよく混ぜる。

☆エノキの代わりに生椎茸の細切り、しめじなどでも可。ほかにも

白菜とかごぼうとかの切れ端を加えてもよし。

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