トマトのリゾット風雑炊

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典座ネットブログ2009.9.19の記事

次に紹介するのはトマトのリゾット風雑炊です。
リゾット風雑炊??なんだその変なネーミングは、と思うでしょう。

トマトのリゾット風雑炊

リゾットというのはご存じの通りイタリア料理ですが、ざっとした作り方を紹介すると、フライパンなどで油やニンニクやタマネギなどを熱し、そこに洗わないままのお米を入れます。
そしてベースとなるダシ(水分)を加えて、お米が柔らかくなるまで加熱し、最後の方で具を加えて作るのです。
ポイントは、生のままの洗っていないお米を直接使うところです。これによりリゾット特有のとろみがつき、お米とダシが一体化するのです。

まあ、文章でみると簡単なようですが、よく料理をする人は別として、日本人の私たちは普段の調理で洗わないお米を直接煮たりすることになれていないですよね。はじめて生のお米を炊いても、火加減などが難しく、お米が柔らかくなる前にダシが途中で無くなってしまい半生になったり、逆に水気が多すぎてベタベタになったり。経験不足のうちは、なかなか美味しく仕上がらない可能性が高いです。

一概にはいえませんが、やはりその国の風土というか、文化が関係しているように思います。つまり、日本人なら小さいころからお米の炊き方やおかゆの炊き方に接する機会もあるし、ましてや食べる機会はもっと多いはずです。なので、自分で料理を作る時にも、「まあこれくらいの仕上がりだろうな」と自分が食べた経験から、理想の完成型がある程度わかると思うのです。おそらく、イタリアで育った人なら、そう難しくなく、リゾットを作ることができるでしょう。まあこれは経験で乗り越えることができると思いますが、それだけ自分が育った環境というのは影響が大きいということです。リゾットの完成イメージがない人がレシピ通りに作っても、「ん?これで良いのかな?リゾットってこんな感じだっけ?」となってしまう危険があると思うのです。

そこで、今回はあくまで和食の精進料理をベースとした料理法に、リゾットをアレンジして工夫したわけです。
雑炊なら・・どんな感じの仕上がりで、だいたいどんな味なのかが予想つきますよね?
生のお米を使うこともなく、ほぼ失敗の危険なく作ることができます。
もちろん、自信がある方はリゾット風雑炊ではなく、トマトリゾットに挑戦しても良いのですが、あれそれだと精進料理ではなくなってしまいますね・・・。

1 お米1合に昆布3g(約5センチ四方)を入れて炊く。炊きあがったら昆布は取り除く。
2 トマト2個を耐熱容器に入れ、ラップをして3~5分チンする。
3 えのき50gをほぐして食べやすい長さに切る。薄揚1枚を細切りにする。
4 ミョウガ2本をみじん切りに、大葉(しその葉)2枚を千切りにして水に漬けておく。
5 鍋か深いフライパンにオリーブオイル10mlを敷き、十分熱してから3の具を加えて炒める。
好みで、この時点でおろし生姜5mlを加えても良い。
6 2のドロドロになったトマトを鍋に移し、昆布ダシ100ml、酒50ml、しょうゆ15mlを加えて
中火で3分ほど煮込む。トマトは無理につぶさなくても良い。
7 1のお米をほぐしながら加え、弱火で水分がある程度なくなるまで加熱し、火をとめる。
8 お米が水気を吸わないうちに、急いでうつわに盛り、4を上に載せる。

※わざわざお米を炊かずに、残った冷たいご飯でも十分です。その場合は、水気を少し多く
したいので、6で加えるダシを150mlに増やしてください。
また、7で火を止める際、すこしまだ水分が残っているかな、というくらいが良いです。
その後うつわを移したり、食べるまでの間に時間が経ち、温度が下がるとお米が水気を
吸いますので、ペトペトになる前に早く食べると良いでしょう。

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