精進麻婆茄子

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典座ネットブログ2008.7.15の記事

暑い日が続いております。昼間いろいろと動いていると汗が滝のように出ます。体型的に、普通の人よりも大量に出ます。皆さんも程度の多少はあれ、この季節は汗をかくことでしょう。そうすると当然のどが渇きますね。

まさにそれを狙ってか、おいしそうなビールのコマーシャルがテレビで頻繁に流されています。一年を通じて最も売り上げが見込める重要な季節ですから、各社ともなんとも上手に購買欲を刺激するコマーシャルを流しています。こういうのを見たら、普通は飲みたくなってしまいますよね。

まあ、私は僧侶ですので戒律で飲酒は禁じられている身ですし、ここは精進料理をテーマにしたブログですので、ビールのおいしさうんぬんを論じる気はありません。

今回はビール自体ではなくて、あるコマーシャルに登場する料理について書きたいと思います。見た瞬間に、「あーこれはおいしそうだなあ」と、主役のビールそっちのけで思いました。

精進麻婆ナス

そのコマーシャルは、俳優の佐藤浩市さんと映画監督の三谷幸喜さんが出演するキリンビール一番搾りのコマーシャルです。ご存じの方も多いと思いますが、お二人は今話題の映画「マジックアワー」をはじめ、過去にも名作を世に送り出した名コンビ。
二人がおいしそうに食べるのは、賀茂ナスを使った麻婆ナスです。
コマーシャルを見たことがない方は、ネットで「佐藤浩市 CM Gallery 一番搾り」で検索すれば、たぶん一番上の検索結果からキリンビールホームページの該当ページにつながり、コマーシャル動画がご覧頂けます。

今回「賀茂ナスの麻婆ナス」を、精進料理風にアレンジした料理をご紹介します。
賀茂ナスを使えば一番良いのですが、なるべくたくさんの方に作っていただけるよう、一般的なお店でも売っている普通のナスを使ってみました。
また、コマーシャルの料理には挽肉が使われていますが、精進料理ですので挽肉のかわりに煎り豆腐を使います。水気を切った木綿豆腐をつぶしてから煎りすると、豆腐が固まってつぶつぶになり、食感も味もヘルシーな挽肉風になるのです。まあ、一種のもどき料理と言って良いでしょう。
まさにこれからの時期収穫量が増えて値段も手頃になるナスを使い、また適度な辛さが暑い時期に落ちがちな食欲を刺激するお薦めの料理です。

豆腐を炒めるトマトジュースを加える
まず木綿豆腐200~300g(一丁)をフキンかクッキングペーパーでつつみ、二十分ほど重しをかけて水気を切ります。その豆腐を手でつぶしてぐちゃぐちゃにし、熱したフッ素加工のフライパンでから煎りします。

油は不要です。中火にして、塩少々をふり、良く木へらで混ぜれば焦げません。はじめは水気が蒸発するような感じが続きますが、そのうち水分が無くなってくると、豆腐が固まってつぶつぶになってきます。そしたら焦げやすくなるのでよく混ぜてください。

豆腐がつぶつぶになったら、トマトジュース200gくらい(小さいのを一缶)酒50ml、みりん30ml、水50ml、しょうゆ20ml、砂糖5ml、塩少々、輪切り赤唐辛子少々を加え、よく豆腐と混ぜます。水の量は、トマトジュースの濃さによって変えて下さい。この量はトマト100%の場合です。また、辛さもお好みで調整して下さい。輪切り唐辛子がなければ粉の唐辛子でも良いです。

へ?麻婆豆腐にトマト?と驚くと思いますが、実はこれは私オリジナルの工夫でして、だまされたと思って使ってみて下さい。(無断転載・盗用厳禁です)トマトはうまみ成分が多く、また加熱して味を濃くすれば、トマト自体の味はあまりしなくなり、精進麻婆豆腐にピッタリなのです。

片栗粉を加える
そのまま三分ほど加熱したら、水20mlに片栗粉5mlを溶いて沸騰した中に少しづつ混ぜながら加え、とろみをつけます。これでタレは完成。

ナスを揚げる具と絡める
ナス2本のヘタをとり、食べやすい大きさに切って170℃の油で2分ほど揚げます。ナスの形は、あまり細いよりも、太めに切る方がこの場合食感が良いです。細いナスなら厚めの輪切とか、先の方はそのままでもいいです。
ただし身が大きいとうまく火が通りにくくなりますので、低めの油でゆっくり揚げるわけです。箸でつまんでみて、皮に箸のへこみがつくくらいになったら油から引き上げてください。

引き上げたナスは、直接さきほどのタレに絡めても良いですが、油分を気にする場合は、いったんクッキングペーパーに上げて不要な油を染みこませてからタレと混ぜます。今回は、いろどりとして塩ゆでした絹さや30g(8本)を散らし、輪切りにして水にさらしたみょうがを上乗せしました。青みはピーマンやししとうでも良いです。

精進麻婆ナス

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