典座ネット〜旬の精進料理レシピ集〜

馬鈴薯のかのこ揚げ

馬鈴薯のかのこ揚げ

典座ネットブログ2016.8.14の記事

「かのこ」は「鹿の子」と書き、鹿の背中の斑点のように、粒などがきれいに並ぶようすを表します。夏の季語にもなっています。たとえば和菓子などで、表面に小豆を散りばめたおまんじゅうを「かのこまんじゅう」「かのこ大福」などと呼びますね。今回はじゃがいもを主体とし、表面に旬のとうもろこしと枝豆の粒をあつらえて油で揚げました。

1 馬鈴薯250gを塩ゆでします。根菜を煮る際は、はじめから沸騰した湯に入れるのではなく、水の状態から馬鈴薯を入れて加熱します。そうしないと表面だけ先に火が通ってしまい芯が残ってしまうのです。

2 串がスッと刺さるようになったら火を止め、ザルにあげて水気を切り、ボールに移します。

3 熱いうちにマッシャーでよくつぶします。さらに手間をかけるならここで裏ごしをするとなお繊細な仕上がりになりますが、今回はざっくりした仕上がりにしたいのでそのまま使います。

4 塩小さじ1/2、片栗粉大さじ1をまぶし、よく混ぜます。

5 ゆでた枝豆50g、粒とうもろこし50gを加え、よく混ぜます。

6 団子状にまるめ、さらに表面に片栗粉大さじ3程度を薄くまぶして油で揚げます。この時、とうもろこしや枝豆が表面にくるようにうまく成形すると見栄えがよくなり、「かのこ」風になります。

味は特につけなくても加えた塩味だけで充分いただけます。濃い味がお好みなら、胡椒を振ったり、おろし醤油、ポン酢、またはソースやケチャップなどを添えても良いでしょう。