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典座ネットブログ2010.1.3のブログ

早いものでもう新年三ヶ日が過ぎました。
皆さんはいかがお過ごしになられましたか。
中にはゆっくりとしたお正月・あるいは楽しいお正月を過ごし、心身ともにリフレッシュなさった方もおられることでしょう。

お寺では新年3ヶ日は特に忙しく、ゆっくりしている時間はありません。新年の3日間を「三元
(さんげん)」と呼び、この3日間は早起きして特別なご祈祷(きとう)法要を行います。要するに世の中の平和や人々の幸せを祈るのです。そして3日間にわたって読経し、その祈りをこめた「おふだ」を檀家さんに配って回ります。その他、お寺にご年始の挨拶に来る方の応対や護持会新年会の準備など、新年早々から私たち僧侶は休む間もありません。その上今年は大雪となったため、合間を見て境内の除雪も行う必要がありました。

「和尚さんってあくせくしてなくて、ゆったりした生活ぶりで良いですね・・・」とおっしゃる方がいますが、そんなことないんですよ。人前では落ち着いた態度を心がけていますが、実際にはあれこれあわただしくしております。
僧侶である限り、ゆっくりのんびりとお正月を過ごすことはできないさだめなのです。
もちろん、お寺でなくても、お正月や世間一般が休みの時に忙しい職業はたくさんありますから、不平をいうつもりはありません。どんなに忙しくても、自分にできる精一杯のことをするだけです。
でも、ちょっとだけ、ゆっくりのんびりしたお正月にあこがれます・・・。

さて、本日ご紹介するのは、この時期ピッタリのカラダに優しいおかゆです。
年末からお正月にかけて、みなさん色々なご馳走を召し上がっていることでしょう。中にはお屠蘇を飲み過ぎたり。ご馳走に舌鼓を打つのもお正月ならではの楽しみですが、実はお腹にとってはかなりの負担です。年末年始の食べ過ぎ・飲み過ぎのせいか、どうも胃腸の調子がおかしい、と感じている方もおられるでしょう。

そこでおすすめなのがおかゆです。
そろそろこのへんで、カラダにやさしいおかゆで胃腸をリセットしてみてはどうでしょうか。
もちろん、いきなり手間のかかった料理に挑戦するのはおっくうでしょうから、まだエンジンが暖まっていない年始にふさわしい、簡単な手間いらずのおかゆです。

おせち料理で定番の「黒豆」が残っていますか?
その甘くて柔らかい黒豆と、お餅の残りを利用します。そろそろ黒豆をそのまま食べるのも飽きたころでしょうが、こうしておかゆに加えるとまた違った味わいが楽しめます。
残ったおせち料理も無駄に捨ててしまわず、こうして工夫して最後までいただきましょう。

手間いらずで胃腸に優しい黒豆のおかゆでお腹を調え、今年もはりきってご出勤なさってください!

1 お米1/2カップ(90ml)を研いでざるにあげ、15分ほどおきます。
2 大きめの鍋に1のお米と水4カップ720ml、塩少々を入れて強火で加熱します。
沸騰したらお玉でかるくかき混ぜて固まったお米をほぐし、ごく弱火に落として20~30分
ほど加熱して火を止め、フタをして蒸らします。
3 ひとくちサイズに切ったお餅をオーブンかフライパンで焦げ目がつく程度に焼きます。
4 おせちの残りの黒豆適量と3の餅を鍋に移し10分ほど蒸らしてできあがり。

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