今回御紹介するのはこれから旬を迎える「そら豆」を使ったそら豆ごはんです。
そら豆は5~6月が旬です。
でんぷんとたんぱく質が主成分で、ビタミンB1、B2、C、カルシウムなどミネラルも多く、美容と健康を気にする方にピッタリ。
ふだんあまり調理をなさらない方は、そら豆の自然なままの姿(?)をご存じないかもしれません。さやはかなり大きく、開けると中にはふわふわのワタのようなクッションが詰まっています。
その中に並んでいるそら豆は、更に薄い皮に包まれています。
調理する際は、その皮を処理するのが結構やっかいです。
特に薄皮をむくのは、気が短い人には苦痛かもしれません。
しかしそれこそが修行だと思って丁寧に向いて下さい
最近は、皮をむいた状態の水煮缶詰めや、冷凍パックも売られていますが、今せっかく旬なのですから、この時期くらいは天然物を使って欲しい物です。きっとその旬のみずみずしい香りと味わいを楽しむことができるはずです。
作り方(難易度 易) 4人分
1 米3合を洗って水加減をし、ざるにあげて30分ほどほっておく。
2 そらまめ20本程度を外皮から取り出し、包丁で切れ目を入れて薄皮をむく。
3 酒100ml、塩少々(お焼香一回程度)、薄口醤油少々(5mlくらい)を炊飯釜に加えてから通常の3合分の水加減になるように水を加える。
4 細切りにした薄揚、昆布5センチ分、2のむいたそら豆のうちの半分を炊飯釜に加えて炊きはじめる。
5 残り半分のそら豆を塩ゆでしておく。
6 炊きあがったら10分ほどむらし、昆布を取り除いて、5の塩ゆでしたそら豆を加えて混ぜこむ。
すごく簡単で、水加減さえ間違わなければまず失敗はないでしょう。
よく見かけるレシピの中には、炊飯する前に全てのそら豆を加えて炊いてしまうものが多いようですが、半分は塩ゆでして後から混ぜるのがポイント。
全て炊飯してしまうと、そら豆が全て柔らかくなり、ほとんどつぶれてしまいます。
それはそれでおいしいのですが、せっかくのそら豆のヒスイ色が活かせません。
ところが私のやり方は違います。写真を見ればわかりますが、きれいな色のそら豆は後から混ぜたもの。炊飯したものは、ところどころくずれてお米の中に茶色っぽく残っているのがわかると思います。これなら、炊飯したそら豆はほどよく崩れて味がお米に浸みだし、また後から加えた分はきれいなヒスイ色でいろどり良く、堅めの歯ごたえも同時に楽しめます。
口に入れたときのホクホクとほぐれるそら豆の風味、是非味わってみて下さい。